入院当日
いよいよ入院となりました。
到着後、まずは入退院センターで放射線病棟への入院説明や入院費について確認しました。
その後、病棟に行くと看護助手さんに案内されて4人部屋に入りました。
洗面台が近く、窓側のベッドだった為、嬉しかったです。
入院が長くなるので環境面の心配をしていました。陽当たりが良い方が気持ち的にも良いですよね。
部屋内は暖かいですが、乾燥しています。気温は26度、湿度は35%になっていました。乾燥対策は必要な様です。
また、同室者はご年配の方が2人いました。
どちらも明後日までには退院されるそうです。
私よりも妊婦の妻の方が病人っぽいと冗談などを話され、笑顔で元気な印象でした。
確かに見た目ではがんは見えないですから、その様に見えるのが普通だと思います。
退院前には私もこの人達の様に笑顔でいれたらいいなと思いました。
その後、荷物を整理し、病衣に着替えました。
入院の時に持って来た荷物はこちらに載せてあります。
着替えた自分を鏡で見て、本当に患者になった事を実感しました。
落ち着いた頃、看護師が状態確認、バイタルチェック、食べ物や薬の確認、鼻の中のウイルスチェックを行いました。
私の入院先ではテレビと冷蔵庫はカード式になっていました。
テレビは1時間につき50円、冷蔵庫は1日100円です。
お昼ご飯は12時となっています。歩ける患者は自分で取りに行きます。
ご飯は温かいものは温かいまま、冷たいものは冷たいまま保存されて運ばれてきます。
私の働いている病院でも行っていますが、嬉しい気配りだと思いました。
治療計画
午後になり、主治医から治療の説明がありました。
2日後にPICCカテーテルを尺骨静脈から入れる事、4日後に陽子線治療が始まる事、5日後に抗がん剤による化学療法が始まる事を教えてもらいました。
抗がん剤はシスプラチンという放射線との相性が良い薬剤を使うみたいです。
陽子線・抗がん剤ともに副作用の1つとして皮膚への影響がありますが、私は皮膚が弱いため化粧水や髭そりについて確認しました。
化粧水は市販のものだと何が入っているかわからないからと、ヘパリンローションを出してくれました。
また、髭そりに関しては治療中はあまりしない方が良いとの事でした。もし行う場合には、カミソリでは傷をつくる可能性があるのでシェーバーで行って下さいと言われました。ちなみに髪も固定具に影響がないなら切ってきた方が良いとの事でした。
また、治療の影響や効果にどの様に影響しているかわからなくなるので、サプリメントはやめて頂きたいとのお話ありました。
母親がフコキサンチンというがんに効果があると注目されているサプリメントを用意してくれたので非常に飲みたかったですが、しばらくは断念せざるを得ません。
母さん、ゴメンね。
他にも子供たちとの接触は治療終盤には特に気をつけるか控えた方が望ましいとの話もありました。
治療終盤は免疫力も下がっている為に感染しやすかったり、熱が出たりと陽子線治療に影響が出てしまう事は避けた方が良いとの事です。
自分で気をつけるポイントは、手洗いやうがい、そしてマスクをする事、乾燥を防ぐ事だそうです。
風邪などにならない様に気をつけて過ごしていきたいと思います。
他の1日目の出来事として、薬剤師による薬について説明、看護師による聴き取りや看護計画の説明などがありました。
21:00に消灯ですが、赤ちゃんの泣き声が何度も聞こえ、緊張の為もあり眠れませんでした。
また、寝たとしてもいびきをしていた様で3回も看護師に起こされてしまいました。
これが毎日続くのは辛いなと思うスタートとなりました。