脊椎腫瘍に対する治療計画決定

たろみち記事上PC

2回目の整形外科受診

今回は気持ちが落ち着いていたのでいくつか質問しました。

まずは治療開始の時期から聞きました。

僕が住んでいる地域ではまだまだ脊椎腫瘍対応の施設が少ない様で、現在治療を受けているこの大学病院を入れて3つしかないとの話をされました。

そして他の病院では僕の手術は技術的に難しい可能性があるそうです。

次に治療前に行う事として腫瘍部分に入ってきている血管によっては出血量が多い可能性もあり、CTを撮るとの事でした。

そして本題の手術は用意期間も考えると2〜3ヶ月かかると言われました。

さすがに言葉を失いました。

そもそも脊椎腫瘍の手術可能日が少ない事や他の手術も多くあり、その中の優先としては生命予後に関わる症例や歩行などができなくなる可能性の高い重度な症例を先に行っているそうです。

癌の中でも優先順位があるのは仕方ないとは思います。

ですが、僕もこれ以上の悪化は防ぎたいです。

少しでも早く治療ができる事を願うばかりです。

さすがにその日は治療までにそんなに時間がかかるのかと落ち込みましたが、医師は気持ちを考慮して入退院センターの手続きをすすめてくれたり、その日の午後からCT予約を入れてくれたので感謝したいと思います。

また、幸いにして腫瘍はまだ小さい方だとも言ってくれました。

治療は早いに越したことはないですが、少しでも対応してくれようとする気持ちはちょっと嬉しかったです。

3回目の整形外科受診

翌週の月曜日になりました。

1週間ずつ整形受診している事がもどかしく感じます。

すでに癌が見つかって3週間経過しています。

癌を見つけてくれた事は幸せな事なんだろうけど、やっぱり気持ちが落ち込みます。

みんなも応援してくれますが、気持ちを前向きにどうしてもできません。

嫁が元気づけてくれたり、子供たちと触れ合う事で気は紛れるのが唯一の救いです。

今回の受診では先週詳細にCTを撮った結果、腫瘍が椎体側面まで入り込んでる可能性あり、椎体全部を取る必要があるかもしれないとの話をされました。

また、腫瘍は表面に広がっていて切除するには横幅5cm以上取るそうです。

5cmってけっこうな大きさですよね。

行く度に話が変わってきますが、考えただけで恐怖です。

また、3Dの画像では左右から血管が腫瘍に入ってきていて、特に左側からの血管が多く入ってきている事がわかりました。

左側の血管は大きくなっているので出血量が多くなる可能性があるそうです。

そして手術は大がかりになる事からやっぱり他の病院では難しいという事になりました。

かなり切除し、皮膚や筋肉をとるので形成外科にも行く事になりました。

また、手術までは期間が空いてしまうので抗がん剤などで対応するかは放射線科の主治医と相談すると言われました。

形成外科受診

形成外科では表層部分をどうするか検討するみたいです。

腫瘍が皮膚に癒着していないのであれば皮膚は切ってもそのまま塞げられる可能性はあるそうです。

しかし、筋肉は大きく切除する場合があるので広背筋を切って、切った筋肉をつけ替えたりして空いた空間を埋めるみたいです。

腫瘍の場所が悪いらしく、使える筋肉が少ない様で、脊椎、特に胸椎下部や腰椎は難しい場所だと話をしていました。

血管を残した上でつなげないといけないみたいでやっぱり難しい手術になるとの事でした。

手術範囲にもよるので整形と相談したいと言われ、その日は家に帰る事になりました。

治療計画決定

治療計画は電話で告げられました。

話し合いを急いでくれた様で感謝です。

また話が変わっていましたが、7月1日に入院、2日に精密検査と手術手技確認の為の手術、出血量をみて3日か4日に退院します。

翌週病理検査や手術の方法を聞いて7/9から抗がん剤を2週間を実施します。

そして8月くらいになったら入院し、8月6日手術となりそうとの事です。

抗がん剤は外来で内服できるTS1という薬を手術2週間前まで飲んで、一度体を休ませて体調を戻すと言っていました。

2回手術する事には驚きましたが、それだけ難しいのかもしれません。

ですが、いよいよ来週から治療に向かって動き出します。

癌が見つかってから1ヶ月経過しましたが、闘う相手と闘う方法が決まってきたなら後は信じるだけです。

頑張りますのでどうかよろしくお願いします。

どうか少しでも長く生きさせて下さい。

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