今日は2019年10月22日です。
日本では即位礼正殿の儀が行われました。
天皇陛下のお言葉は、国民の事を想ってくれており、優しく感じられました。
これからも平和な世が続きますように、僕も切に願っています。
マメイカ
さて、北海道では『マメイカ』が釣れています。
北海道ではマメイカという名前で親しまれていますが、実はマメイカは小型のイカの総称で、正式名称は『ジンドウイカ』と言います。
ちなみに北海道ではマメイカですが、本州ではヒイカと呼ばれています。
ヒイカと呼ぶ方が全国的にはメジャーっぽいですね。
ところで、イカを釣る時に、何を買ってどうやって釣るのが良いのか迷われた事はありませんか??
僕は友達に誘われて秋から冬にかけてイカ釣りに行く様になりました。
もちろん最初は友達のおすすめを教えてもらいながら始めました。
でも、それなりに釣っていると、やっぱり気になってくるのが『イカの生態』です。
どんな風に海の中で動いて、何を感じて生きているのか。
釣り上げる相手の事を知れば、もっと釣れる可能性が増えたり、楽しく感じるはずです٩(>ω<*)و
たくさん釣って、美味しいイカを食べましょう!!!
そろそろ本題に入っていきます。
以前、鮭を科学的に分析するという事をお伝えしました。
やはり生態に興味がある方が多く、とても反響が良かったので、今回はイカについて調べた事をまとめてお伝えさせていただきます。
それでは、よろしくお願いします。
m(*_ _)m
イカの視覚
イカがどのように見えているのかを知ることで、釣る際に何を意識すれば良いのか考えることができます。
イカの視力がとても優れているということを聞いた事はないでしょうか?
上記の写真でもわかるように、イカには大きな2つの目がついています。
解剖すると、イカの脳には巨大な『視葉(目に関する部分)』があり、目の役割が脳の中でも非常に大きい事が分かっています。
視力について
それでは『視力』から説明していきます。
たびたびニュースで騒がれる世界最大のイカ『ダイオウイカ』の目はとても大きく、最大で直径27㎝もある事が確認されています。
ダイオウイカの大きさにはびっくりしますが、さらに驚きなのは、その視力がなんと人間でいう1.5もある事です。
あんなに大きい生物に海の中で見られていると思ったらゾッとします。
海洋生物では大きい生物の方が視力は良い事が多いとされていますが、それにしてもダイオウイカはやばいですね(;゚Д゚)!
ただ、今回はダイオウイカを釣るわけではないので、釣り対象のイカについて考えていきます。
ですが、イカの目が良い事としてのインパクトは残ったのではないでしょうか(笑)
さて、イカ釣りで代表のイカと言えば、『アオリイカ』です。
アオリイカの生態報告や研究報告はありましたが、マメイカは探しても見つかりませんでした(^_^;)
マメイカではありませんが、イカという生態としては似ている部分も多くあると思われますのでアオリイカで説明していきたいと思います。
アオリイカの視力は他の海中の生物に比べてかなり高いと考えられていて、0.6〜0.9程度といわれています。
他を例に挙げると、沿岸に棲む魚の視力は0.1~0.2程度。
大洋を回遊する大型魚では0.3~0.6程度。
つまり、アオリイカは魚に比べて何倍もの視力を持っている事で、逆に視力の低い魚を食べているともいえます。
視力では強者になる訳です。
そして、この視力だと約40mほど先まで見渡すことができる様ですので、イカが近くに見えなくても遠くからも見られている事は意識された方が良いと思います。
とにかく、イカの視力が良いのは間違いないみたいです。
イカは見ています・・・(´・-・` )
また、動体視力も良い様で、捕食している多くが動きの素早い魚だという事からも反応の良さがうかがえます。
軟体動物でのほほんとしている様に見えますが、視力を武器にちゃんとハンターしているみたいです。
色覚(色の見え方)について
では、そんなイカにはどのように見えているのでしょうか?
次は『色覚(色の見え方)』です。
そんな優れたイカの目ですが、魚とは異なり色は知覚できない様です。
イカの目には人間でいう錐体細胞(色を感知する細胞)がありません。
ですから、イカは色のない世界で生きていると考えられています。
では、どのように見えているのかというと、イカの目の中には『ロドプシン』という物質があります。
このロドプシンとは簡単にいうと目に入ってくる可視光線(光の波長)を脳に伝える役割をしてくれています。
光は虹をイメージするとわかりやすいかと思います。
つまり、イカは色はわからないけど、目に入ってくる光はわかるのです。
その光の話ですが、海中では可視光線の届き方が異なり、赤やオレンジ、黄などは深い海の中までは届きません。
しかし、青や緑色は深い海の中まで届きやすいという性質があります。
水深5mくらいで海の中は緑っぽく見えてきます。
これは『青かぶり』と呼ばれています。
このくらいの水深では色は識別できますが、水深10mくらいになると赤色は見えなくなっており、黒っぽくなります。
水深1mごとに水面の35%程度まで見えなくなるとも言われています。
例えば、真っ赤で有名な鯛は海の中では灰色がかって見えます。
また、水中できわだって見える色は白や黄色ですが、水深が深くなるにしたがって白は青味がかり、黄色は緑がかってきます。
一方で青や緑の光は、深海深くまで到達しますが、その色は深さに応じて、青が濃くなっていきます。
実はその青色が水底に反射して水面に出てくるので海は青く見えているのです。
では、そんな海の中での可視光線も踏まえて、イカの話に戻ります。
可視光線の中では、イカの目は青や緑の間くらいの光が一番見えるとされています。
一方、赤色やオレンジ色は見えにくい様です。
つまり、イカには青色の光が明るく見えて、赤色の光が暗く見えると覚えておくとわかりやすいです。
おそらく、イカの生息範囲は海の表層から深くまでと広範に及ぶので、深くまで届く光に対応する為に青や緑の波長が一番見えるようになったのでしょう(深い海の中で進化してきた説)。
また、光の強さという点では、光が強すぎても警戒して避ける様です。
自然光ではない強力な青色の可視光線からは逆に逃げてしまいます。
先ほども伝えましたが、これは光の話であり、イカはそもそも色は識別できません。
ですから、青色のエギが見えるのではなく、青色だと海の中でも明るく見えている可能性があるという事です。
そんな青色のエギも水深が深くなると、海の色と同様に暗くなっていくので識別がつきにくくなります。
さて、海の中では赤色は特に見えにくいはずですが、エギングで人気色と言えば赤やピンクではないでしょうか?
しかも釣れてますよね。
これでは矛盾している様に感じられると思います。
背景となる海中に入ってくる光(特に青色や緑色)は見えていて、捕食する対象の色がわからないという事は何を見ているのでしょうか?
ここまで来ると理解されている方もいると思いますが、それは海中の色と異なるもの、つまりはコントラスト(明暗の差)なのです。
イカは光の強弱(シルエット)で対象物を見極めている可能性が高いです。
海の中は、日中明るい時間帯では可視光線の青色が強く出ます。
そんな明るい時間帯は、光を反射させてより目立たたせるか、逆に暗くなるように赤色を使うかでコントラストは良くなるでしょう。
そして、夜は光が少ないのでイカにも暗く見えているはずです。
ですから、夜などの暗い時間帯は青色の可視光線とは異なる赤色やオレンジ色(より黒くなる)ではっきりコントラストをつけて見せることが重要なのかもしれません。
もちろんエギには夜光(青緑色の発光)させるタイプもあるので、光量(光の強さ)という点では知覚させやすい可能性があります。
でも、もう一つ考えなくてはいけません。
エギにも青色(ナチュラルカラー)がありますし、それでも釣れています。
イカが食べている魚達はそもそも色が青色に近いものがほとんどです。
コントラストという視点で考えると、水深が深くなればなるほどイカが見えやすい青の可視光線と魚の青色は同色になるので色的には同化してしまい、言わばカモフラージュされています。
なぜ、それでも捕食できるのか?
つまり、イカはあまり見えにくさなどは考慮しておらず、エサとなる対象の動きや形状によって反応しているのです。
それくらい目が良いのです。
そもそも色を見る為の錐体細胞がないという事からもイカのすごい視覚に色は必要がなかったのかもしれませんね。
考察が長くなりましたが、こうして考えると納得ができます。
なので、視覚での結論として我々が意識した方が良いのは、色よりもシルエットをはっきりさせて、イカがくいつきやすい動きをするかどうかという事なのではないでしょうか。
では、どのような動きが良いのかという話になりますが・・・
動き方については他の感覚も考える必要があるので、イカの生態をすべて伝えてからにします。
海が濁るという事はどういう事か
ちょっと話が変わりますが、海が濁る(=視界が悪くなる)という現象についても知っておく必要があると思います。
雨が降っていたり、雨上がりの後には魚が釣れやすいという話を聞いた事はないでしょうか?(生態にもよるので逆の場合もあります)
海の中が濁っているというのは、雨が降ることによって川から大量の養分などが海に流れ込み、海の中の塩分濃度の変化が変化します。
また、雨によって水面には細かい泡が発生します。
この細かい泡の中には酸素が含まれているので、雨の日というのは晴れの日よりも水の中の酸素量が増加します。
そうするとプランクトンが活性する為、それを捕食する小魚や甲殻類の活性が高まります。
海水の塩分濃度の変化に柔軟に対応できる生物は活性が高まります。
また、雨 によって川から、波によって海底から土や砂などが巻き上げられると海の中は濁ります。
海水に入っていく光の量が減るので水中の視界が悪化し、視覚的なプレッシャーが減るので、魚の警戒心は薄まると考えられています。
それらが釣果アップに繋がるのです。
しかし、逆に視覚へ依存しているアオリイカは海中が濁っていると活性が下がってしまいます(;゚Д゚)!
これは捕食対象が見えにくくなる為だと考えられていますが、自分自身が食べられない様にも警戒する為でもあるそうです。
また、特に沿岸付近に寄ってきているイカは、川から流れてくる真水の影響もあるので活性が下がるとされています。
深海で進化してきたイカは淡水での進化を経験していません。
イカは真水が嫌いなのです。
視野について
次は『視野』です。
視野もすごいんです!
イカの視野は、ほとんど死角がないと言われています。
コウイカでは両目の視野(両眼視野)が約90°、片目の視野(単眼視野)は約110°になっています。
かなり両目の視野範囲が広くなっているので、やっぱりイカは視覚ハンターとして進化してきています。
これは他の動物を例に挙げて説明するとわかりやすいと思います。
例えば、肉食動物であるネコの視野では、両目での視野が120°あります。
この両目の視野の部分は、両目で見ることができる範囲であるので、立体的に見ることができます。
両目の視野が広いのは、獲物を取るときに獲物との距離を正確に測るためです。
一方で、ネコは片目で周囲の様子を見渡すための視野はそれぞれ左右に80°ずつしかありません。
なので、頭の後方80°はまったく何も見ることができません。
また、草食動物であるウサギの視野では、顔の左右にそれぞれある170°の片目の視野の部分が主役です。
さらに両目で見える範囲は前に10°、後ろに9°となっています。
この片目の範囲に加えて、後ろでも見える両目の視野を合わせると、ウサギは自分の周囲360°をぐるりと見渡すことができます。
ウサギは、この360°の視界を周囲から忍び寄る肉食動物にいち早く気づき、逃れるために使っています。
後ろにも視野があるのには驚きですが、これは主に肉食動物から逃げるために使っているそうです。
このように両目で見える視野を比較的広くとっているイカはやっぱり視覚ハンターです。
しかも、片目の範囲もかなり広範囲といえるので死角はほとんどないでしょう。
そんなイカでもいつも全範囲が見えているわけではありません。
どの方向が見やすいのかという点では視軸を考えると良いかもしれません。
視軸とは簡単にいうと視線の事になります。
我々人間も絶えず視線は変化していますが、基本的には前を向いています。
イカの視軸は水平方向よりやや下方を向いています。
つまり、捕食をしたりする際にはやや下の方向にいる物の方が見つけやすい可能性があります。
なのでイカが泳いでいる位置よりも深い場所にエギを泳がすのが有効といえます。
触覚について
次に『触覚』です。
イカには触覚があります。
イカの皮膚は鋭い触覚を持っているだけでなく、全身にわたって、さまざまな刺激をとても敏感に感じ取ることができます。
イカがエギを抱いたのにすぐに離れてしまうという話は良く聞きませんか?
ちょっと考えてみましょう。
いろんな物が循環していますが、基本的に海水は弱アルカリ性です。
また、捕食する魚の生臭いニオイの元はトリメチルアミンという物質で、この物質もアルカリ性です。
そんな中、水中で弱酸性の物質に遭遇した場合、イカは直ちに刺激物として検知し、すぐに逃げようとします。
先ほどの海の濁りの話をすると、雨は二酸化炭素を含んで落ちてくるので、海水表層は酸性化しやすい状態になります。
こういった事にも適応できないので活性が下がるみたいです。
酸性化は苦手の様です。
ここで仕掛けの手入れについて説明します。
どうしても汚れをとりたい使い回しの仕掛けを洗う際には弱アルカリ性を意識して洗う事をおすすめします。
その場合には弱アルカリ性成分でかつ無臭なものを薄めて洗う事が良いでしょう(食器用洗剤や洗濯用洗剤)。
間違っても臭いがとれるからといって弱酸性の洗剤などで洗わない方が良いでしょう。
また、イカは味覚や嗅覚もかなり使っていますので、洗剤をあまり使いすぎるのは警戒心に繋がるかもしれません。
僕はエギはお湯で何回か洗うくらいにしています。
水は中性ですし、無臭に近いです。
これだけでも錆び防止になりますし、汚れが取れます。
海水の塩分が残ったままだと錆びてしまうので、毎回手入れは必要です。
味覚について
次に『味覚』です。
イカは腕や口の周りに並んでいる吸盤で味を知覚しています。
イカの味覚は非常に強く、1つの吸盤に味覚受容器官を数千個も持っています。
1つの腕に何百という吸盤がありますから、全ての腕となると味覚受容器官の数はかなりある事が理解できると思います。
またイカは基本的な味覚である『甘味』『酸味』『苦味』など味をつけた物質を簡単に識別する事ができるそうです。
人間と同じ様に食べ物を味わっているんですね!
(*゚∀゚)!!
さらに先ほど紹介した触覚と味覚という知覚された感覚が脳内で合わさる事でより分析する力が強くなります。
これを『認知』といいますが、その認知する力によって、イカは捕らえた物体のほんのわずかな違いさえも識別していると考えられるのです。
イカは、捕まえた物体を即座にチェックし、経験からそれが食べ物なのか、食べ物ではないのかを判断します。
物体に味がなかったり、嫌いな味がついていたりすると、イカは「これは食べ物ではない」と判断し、すぐに開放しようとします。
これには嗅覚も関係してきます。
嗅覚について
そして嗅覚です。
触覚や味覚と同時に嗅覚も使っています。
イカは水に溶けた化学物質を『嗅覚』によって感じ取っています。
どの種類のイカも眼球の後ろ斜め下くらいにある、水を吐き出す『ろうと』と呼ばれる付近に嗅覚器官があります。
イカの嗅覚は、ある程度離れた位置でも物質の臭いを分析する能力を持っているそうです。
なので視覚的に捕食対象だと思って接近してきたのに、臭いが違ったりすると警戒して逃げます。
また、触覚や味覚と同じように、イカが腕で捕まえた物を口に運ぶ時にも、嗅覚も使って判断します。
エギングで、フッキングする前にイカを逃がしてしまうのは、そのエギにイカが求めていたおいしそうな臭いがついてなかった影響もあるのです。
つまり、イカの好きな臭いがしないエギは、臭いがついているエギに比べると、嗅覚的には魅力的ではない可能性があります。
エギに臭いをスプレーして行うのも効果的と言われています。
イカの好む天然摂餌成分を濃縮したエギマックスは、エギにスプレーするだけで、味と臭いを強力にコートしてくれます。
天然摂餌成分に、イカが好むとされる波長の光を放つ蓄光材を加えられたグロウマックスです。
『聴覚』について
最後は聴覚です。
イカに耳はありませんが、平衡胞と呼ばれる器官で音を感じ取っているのではないかと言われています。
あまり広範囲の音を感知できるわけではないようですが、その分視覚・嗅覚・味覚・触覚が発達しているので、問題はありません。
実験ではイカは400〜1500ヘルツの音に反応しました。
特にその値が低いほど音に敏感に反応し、600ヘルツ付近の音によく反応したそうです。
音をどの様に使っているかは不明ですが、感じているという事は海の中で必要だから存在している感覚とも言えます。
エギにも『ラトル音』といい、イカが反応しやすい600ヘルツの音を発生させるものがあります。
警戒心を生む場合があるので使いすぎは注意した方が良いとは思いますが、視界が悪い時にはアピールポイントにはなるのではないでしょう
生態を考慮した釣り方
イカは記憶力も良いみたいですから、なかなか頭が良い生物です。
視覚的に注意を引いて、警戒心を生まない様に配慮する事が大切です。
ここまではいかがでしたか??
少しでもイカを釣る為に必要な情報になっていれば、まとめたかいがあります。
では、ここからは具体的な釣り方について考えていきたいと思います。
種類別の生息域
まずは、目的のイカがどの水域にいるのかチェックしましょう。
基本的には毎回エギは海底付近まで沈めて行う事が望ましいですが、種類によっては水面近くまで来るイカもいるという事を覚えておいて下さい。
エギングの開始
狙ったポイントにエギを投げることができたら、まずはエギが沈み、海底に着底するまで待ちます。
また、投げた後はラインが風の抵抗を受けないくらい糸のたるみを取りましょう。
風の抵抗でラインが引っ張られていては、エギが沈みにくくなりますし、不自然な動きになってしまいます。
エギの重さによって沈むスピードは異なるので調べておくと良いと思いますが、マメイカに使う様な軽いエギが沈むには1mあたり3~5秒程度かかります。
着底するとまっすぐだったラインがふわりと緩んで糸のたるみがでます。
最初のアクションでは、どのくらいで海底なのかカウントしておくと良いと思います。
カウントしておけば、次に投げた時にラインストップが予想していた秒数(着底)前に発生して、イカが抱いているなんていう事もわかる様になります。
ロッドアクションについて
次はロッドアクションです。
ロッドをどんな風に使えば良いのかという事ですが、基本的には下図の様に3つのアクションからなります。
では、1つずつ説明していきます。
①糸を巻く
投げたら少しだけリールを巻いて余分な糸のたるみをとります。
糸のたるみが残りすぎていると、次のロッドを振り上げる際にエギに力が伝わらず、キレイに動きません。
②ロッドを振り上げる
ロッドを8時~12時の方向(真上近く)まで勢い良く振り上げ、きっちり止めます。
これが基本的な誘い(注意を引く動き)になりますが、2回、3回と変化をつけて誘ってみても良いでしょう。
先ほど紹介したイカの生息域内を意識して上げ下げするのがポイントです。
③ロッドを降ろす
再びロッドを降ろします。
ロッドを振り上げて止めた段階から、ロッドを降ろす時にかけて自然とエギも下がっていく事になります。
この状態を『フリーフォール』と呼びますが、イカはこの時に抱いてくる事が多いです。
次回のしゃくりの為に糸のたるみを取りながら行なうと良いですが、あまり巻きすぎると糸が張ってしまいエギが自然に下りていかないので気をつけましょう。
フリーフォールの際に適度な糸のたるみは必要です。
エギが再び着底したのを確認したら、またロッドを振り上げイカを誘います。
図で見るとわかりやすいと思いますが、ポイントは下りていく時です。
もちろん最初のしゃくりでイカを誘い込みますが、イカが手を出してくるのはイカが狙いやすい状況の時です。
視覚の時に説明しましたが、イカはやや下方向が見やすい様です。
なのでしゃくっている時には注意して見ているだけで抱いてきません。
フリーフォールをどれだけ使うかが鍵になります。
いかに自然に下ろすかがポイントです。
イカが抱いてきたら
イカの大きさによりますが、エギに抱きついてくると重さを感じます。
この時、イカが完全にエギを抱いた事が分かっても、焦って急にロッドを立てたり勢いよくリールを巻いてはいけません。
まずは糸のたるみを取り、ロッドを立てながらゆっくりとリールを巻いていきます。
急ぐとイカの身が切れたり、警戒して離れてしまうので注意です。
分かりにくいアタリの対策として、ラインにテンションをかけることで反応の有無を確かめる事ができます。
テンションをかけるとイカに違和感を与えると考える人もいますが、実際はどうでしょう。
アオリイカのエサの食べ方を観察していると、そこまで気にしなくても良いと思います。
エサを追っていきますが、エサをとらえた瞬間はまずはエサに抱きつく事が優先です。
イカは捕らえたエサを拘束するのに一番よいポジションを取るために抱き直します。
逃げられない様に必死なのです。
そして、この抱き直しには約10 秒ほどかかります。
ですから少なくともその程度なら、ラインにテンションをかけてアタリの確認をしても問題ないと思います。
アタリがなかったら、またロッドアクションを繰り返していきます。
以上が今回調べた情報と基本的な釣り方になります。
きっと他にも色々な考え方やポイントがあると思いますが、これも1つの考えとして覚えておいて下さい。
これからも皆さんが楽しんでエギングできますように٩(>ω<*)و
おすすめのアイテム
それでは最後にイカの生態を考慮したアイテムを紹介したいと思います。
エギングロッドは、イカのアクションに対応できるように柔らかい物をおすすめします。
夜型など暗い時間帯には、赤系(コントラスト)、夜光(光量)、マーブル(複雑な光の反射)などです。
日中など明るい時間帯には、金(光の反射が強い)、赤系(コントラスト)、マーブル(複雑な光の反射)などを意識するのがおすすめです。
いくつか紹介しておきます。
上記の様なエギやおっぱいスッテでなくても、必ず何個か異なるタイプを持っていくと良いでしょう。
また、重さも風や波などの状況に合わせて変えると良いと思います。
イカは自分の体よりも大きい魚にも攻撃します。
大体、自分の体部分の1.5倍くらいまでの魚までがターゲットになるようです。
エギの長さは、1号が約3cm程度になります。
秋はイカのサイズが小さいので9〜10月半ばまでは1.5〜2号のエギを使い、それ以降は2~3.5号のものを使うと釣れることが多いとされています。
マメイカ(ヒイカ)くらいの小さなイカは1.5~1.8号くらいになります。
基本的にはエギはどこのメーカーの物も素晴らしいです。
コントラストがつけられるカラーや音が鳴るものや夜光タイプなど意識しつつ、自分の好きなデザインで決めて良いと思います。
イカは記憶力が良いので、一度警戒すると食いつきが悪くなります。
そんな時はエギを替えて、変化をつける事が必要です。
ヤリイカはいつ頃釣れるようになりますかね(⸝⸝⸝´ꇴ`⸝⸝⸝)
今回まとめた事が何かのお役に立てば嬉しく思います。
たくさん釣りに行って、美味しいイカを食べましょうね!!!