お久しぶりです!
本来であればオリンピックイヤーの2020年として盛り上がっていきたいところでしたが、開催は1年程度の延期になりましたね。
6月現在、世界中でパンデミックとなった新型コロナウイルスはまだ日本各地で猛威を振るっています。
僕もそうですが、癌治療中の方は特に免疫力や体力が低下しているのですごく不安を感じている事でしょう。
総理から『緊急事態宣言』も発せられたり、『アベノマスク』や国民一律の『給付金』なども出ましたが、未だに本当に困っている人達への補償や安心できる策など具体的な対応ができているかは疑問を感じます。
第2派もじわじわ来ていますし、この状況がいつ落ち着くのか不明ですが、国難ですから政府も国民もリスクマネジメント意識を高くもって予防・対策したいですし、自分自身できる事はしっかり全力で取り組みたいと思います。
そんな僕は癌との闘いが今年で3年目を迎えようとしています٩(>ω<*)و
昨年は癌が背骨に転移して手術をするという大変な1年でした。
ですが、リハビリの仕事にも復帰し、家族とクリスマスを過ごし、年末には実家に帰れた事には感謝しかありません。
そして、皆さんからはたくさんの応援、ありがとうございます。
皆さんからいただくお言葉にはいつも勇気をもらっています。
僕も誰かに勇気や希望などを与えられる人間になりたいと思います!
それでは、最近までの出来事をお伝えしていきます⁽⁽٩(๑˃̶͈̀ ᗨ ˂̶͈́)۶⁾⁾
身体の状況
まずは、現在の状態をお伝えします。これまでに受けてきた治療は以下の通りです。
2017年11月上咽頭癌に対する放射線化学療法(陽子線治療と抗がん剤4クール)
2019年7月脊椎腫瘍に対する抗がん剤治療(副作用悪化で途中で中止)
2019年8月脊椎腫瘍摘出術(左腓骨を脊椎へ移植、金属プレートで脊椎固定)
それでは、現在の状態をお伝えします。
①手足の痺れ・冷感
上咽頭癌の治療後から肘から手先、股関節から足先までが痺れています。
中でも左足の痺れが1番強い感じがします。
感覚的には長時間正座した後に起きる痺れの弱い感じです。
この痺れは動いている時には忘れられる事があります。
ピリピリと痺れてはいますが、触ったり、動かしたり、温度の感覚などは正常範囲だと思います。
また、治療後は四肢の冷感には悩まされましたが、少しずつ運動をしたり、冷えない様に靴下を履いたりして気をつけていたら症状は軽くなりました。
ちょっと話が変わりますが、僕は雑学が好きでブログ内でもたまに雑学を載せたりしています。
中でもリハビリという仕事柄、人間に関する事は特に興味があります。
例えば、『血流』といった観点では最近NO(一酸化窒素)が有名になってきていますが、足の筋肉(特にふくらはぎ)を圧迫すると血管が刺激され血流が良くなり、高血圧や動脈硬化や認知症などの予防に繋がる可能性があるという話は聞いた事がありますか?
これは、ふくらはぎの圧迫ではなくても単純な動きの手を握ったり離したり、足首を上下に動かしたりするだけでも血流は何倍にも増えます(*ᵕᴗᵕ)
極論を言ってしまえば、『同じ姿勢を続けない事』を意識するだけで血流は上がります!
治療後に冷え性になってしまった僕が実践してきた方法もあるので、血流に興味がある方はこちらを見てください。
http://taromichidiary.com/circulation-structure-and-recommended-circulation-improvement-method/
あきらめずに続けていれば、僕が変われた様にに何かしら変化は起きるはずです!
②背中の痺れと痛み
脊椎腫瘍の手術後から切った部分を中心として痺れが背中全体に出ました。
また、右側だけ横腹にまで痺れがあります。
手術した背骨周辺は未だに少しい触れるだけでピリピリと痛く、動いた時や特に横になり背中をつけた時や起き上がる時などにはかなり痛みを感じます。
また、背中に過剰に力が入っている時には右側の肋間神経痛的なものが出てきます。
肋骨の中(内臓側)から殴られている様な感じです(´ཫ`)
これが強く出ている時は普通に呼吸をしているだけで痛いです。
時には体を動かす事ができない事もありました。
以前、整形外科医に相談した時には「気にするな。気にしなければ忘れられる。」と言われました。
・・・こんなに痛みがあったらさすがに気にしないのは無理ですけど(;'∀')
確かに理論的にはそうゆう場合もありますがせんが、最初から決めつけをせず、傾聴するという姿勢は信頼関係を築くのに大切だと思います。
ちなみにカロナールやロキソニンなどの痛み止めの薬や湿布もあまり効いた感じはしませんでした。
ただ、仰向けになってしばらく背中を休めると痛みが軽減しました。
一番痛みが少ないのは寝て起きた朝方です。
この事から痛みは姿勢による影響が強いのではないかと思いました。
これに対して実施してきた事は経過のところでお伝えします。
左足の痛みと弱さ
手術した背中へ移植する為に左足の腓骨(ふくらはぎに2つある骨の内、外側の骨)を取りました。
その際、腓骨についていた筋肉を剥がしたせいか左足の動きが悪くなりました。
腓骨の長さは移植するには申し分ない骨だという事はわかります。
しかし、整形外科医は「取っても問題ない骨だから」と言う話をして、あまり取った時のデメリットは言いませんでした。
手術する前にも「腸骨(骨盤の骨)か腓骨のどちらを取るかは手術中に決めます」と言われました。
麻酔が覚めた後、左足に痛みを足に感じて腓骨が無くなったのに気付きました。
足よりも背骨を優先として考えると、ある程度のデメリットは仕方ないのかもしれませんけど・・・。
やっぱり、きちんとどうなるか説明はして欲しかったですね(-_-;)
足の痛みは背中に比べるとだいぶ減りましたが、切った皮膚部分に触れるとピリピリはします。
また、速い動きに足が反応できなくなり、左足で踏み込む際に足首が内側にカクッと折れてしまいます。
左足で片足立ちする際の小指側のバランスも弱くなっています。
これに関しては、片足立ちや階段昇降などで積極的に左足を使ってきた事で歩くくらいのスピードではあまり気にならなくなりました。
ですが、未だにジャンプしたり、走ったりするのは怖くてできません。
気を抜くと、ほんとうに足が抜けます。
一番怖いのは氷の上です。
しかも、氷の上にちょっと雪が乗っている時。
まさに見えない罠です!
北海道は2019年度は雪が少なかったですけど、それでも寒いし、氷がそこら中にできます。
氷で滑ると予測的にも体が反応できていないので制御できない左足は滑ります。
実際に何回か転びました。
一度は職場である病院の前で(;^ω^)
ちょっと恥ずかしかったです(笑)
ですが、骨から外れた筋肉は他の筋肉とくっつくそうなので、そうなれば少しは働きやすくなるのかもしれません!
人間の生命力ってたいしたもんですからわかりませんよね(*^-^*)
もう少し速い動きにも反応できる様になったら普通に走ったりしてみたいです!
④首の痛みと関節
上咽頭癌の治療後から放射線があたっていた首周辺の筋肉がかたくなってしまいました。
そのせいで筋肉を伸ばすと痛みが出てしまい、首を大きく動かせなくなっていました。
背中の手術後にコルセットをしながら仕事に復帰してからは、さらに足がつった時の様な痛みが首に出る様になってしまいました。
首もつるんです((+_+))
なんか特に右の首や顔の筋肉(時には舌も)は痙攣もします。
痙攣もするし、敏感な顔の部分なので非常に痛く感じます。
なんか太いペンチでつままれている様な感覚です。
コルセットで体幹を固定したり背中の痛みをかばったりしているので、首で動きを代償する事が増えたのかもしれません。
こうして記載していくと、体中痛いとこだらけですね(^_^;)
でも、不思議な事に痛みは1箇所ずつ感じます。
感じないだけかもしれませんが、全ての痛みを一緒に感じたりはしません。
同時でも若干の時間のズレはあります。
感覚とは何とも不思議なものですね。
そういえば、手術した後に右手が痺れて動きませんでしたが、痛みのある背中や左足に精一杯で自分の体がよくわからなくなっていました。
右手が動かない事よりも痛みの方を優先的に感じて(考えて)いた気がします。
この首や体幹の痛みに関しては、自分でも仰向けやうつ伏せになった状態でストレッチやマッサージをしましたが、他の人にやってもらった方が効果を感じました。
現在、外来リハビリに行って首や体幹の筋肉を動かしてもらっています。
後ほど経過のところで報告します。
⑤嚥下機能低下
食事の飲み込みにも影響が出ています。
放射線があたったせいか飲み込みの筋肉も動きにくくなって、食べ物を飲み込む際に喉がつかえるようになりました。
喉に残っている時があるので痰を出そうとしたり咳などをすると出てきてしまいます。
なので、いつもスープや味噌汁や水を飲みながらご飯を流し込んで食べています。
これはあまり変わりませんね(-_-;)
飲み込む筋肉がうまく働かないと誤嚥するリスクもあるので怖いですが、1口量を少なくして調整したり、嚥下に関する筋肉を動かす様にしてこれ以上悪くならない様にしていきたいです。
手術後から姿勢が悪くなり、首の位置がやや前方になってきている事も今後飲み込みに影響出るかもしれませんから注意が必要です。
⑥鼻症状
耳鼻咽喉科の医師に後鼻漏(常に鼻から喉にかけて鼻水が垂れてくる感じがします)になっていると言われました。
また、鼻詰まりになったり、鼻をかんでも出ないドロっとした鼻水が鼻の奥に常に溜まります。
この症状に対しては、現在は毎日朝と夜や外出からの帰宅後に鼻うがいをしてキレイにする様に意識しています。
鼻うがいは1日に5回までは良いと耳鼻咽喉科の医師に言われたので、多い時はMAX5回行っていました。
ですが、毎日続けてきたせいか慢性的に悩まされていた副鼻腔炎にもなりにくくなりました。
2回ほど頭重感や微熱が出るような副鼻腔炎になりましたが、長期間引きずることはなく、2日程度で症状が軽くなったのも鼻うがいのおかげの様な気がします。
これには驚きました。
そして開始当初は汚い色の鼻水や痰が出ていましたが、最近では色もキレイになりました。
鼻うがいは痛そうですし、正直バカにしてましたが、やってみると素晴らしさがわかります。
鼻をかんでも取れないものが、鼻うがいではキレイに流されて出ていくので非常に爽快感を感じます。
苦しくも痛くもなく簡単にできますから鼻の調子が悪い方は試してみると良いかもしれません。
予防にも効果的です。
一応、鼻うがいの説明も参考までに載せておきます。
鼻症状に効果あり!おすすめの鼻うがい!
耳鼻咽喉科で塩化ナトリウムを処方してもらうと市販の物よりは安価ですし、量を測ったりせず1袋ずつ使えるので楽です。
⑦唾液量低下
1回目の治療後から唾液があまり出なくなりました。
治療後1年くらいである程度までは回復しましたが、それ以降は横ばいです。
口が乾くので水をタンブラーに入れて常にもっていますし、食事は汁物がないと飲み込みにくいです。
痰が喉に引っかかり、鼻うがいしないと出せないのもこの乾燥が影響しているのかもしれません。
⑧味覚低下
検査上は相変わらず3割の味覚です。
ですが、美味しく感じますし、あまり気にはならなくなりました。
感覚としては甘味と塩味がやや落ちている感じはします。
検査上も甘味と塩味が特に低下しているので間違いないとは思います。
味覚低下に関しては定期的な検査をしていましたが、変化がないですし、特別な治療法もないので検査をやめることにしました。
⑨高血圧
最初の化学放射線療法後から血圧が高くなっていましたが、今回の手術後からはさらに高くなっています。
仕事をしている時に顔が熱くなる感じがする事があり、測ってみると高い時には180/120mmHgくらいまで上がっている時がありました。
現在はそこまで高くなる事は少ないですし、めまいとかの症状はありませんが、高血圧が続くと脳梗塞や循環系の病気とかのリスク高まりますから怖いですよ( ;∀;)
あまりにもひどくなる様なら薬を飲むことになるでしょうね。
たぶん今出ている症状はこのくらいだと思います。
全体的には少しずつ良くなったのではないでしょうか。
ブログには正直に不安や不満なども正直に伝えさせてもらいますが、普通に生きている事には『感謝』しかありません。
最近までの経過(~2020年3月)
それでは最近までの経過を日記から振り返っていきたいと思います!
2019年12月くらいからリハビリの仕事をフルタイムで働ける様になりました!
やりましたよ~⸜(* ॑꒳ ॑* )⸝⋆*。
職場ではかなり気を遣ってもらったり、休憩しながら働かせてもらったりと色々な配慮をしていただけているのでありがたいです。
・・・とは言っても、かなり疲れますし、家に帰るとぐったりです。
未だに子ども達と一緒に寝ています。
そんなフルタイムで働きだした12月くらいから首と背中と横腹の痛みが強くなってしまいました。
自分で行うストレッチには限界を感じたので、すぐに当院で外来リハビリ開始してもらう事になりました。
今は先輩達に週2~3回ほど体のチェックや姿勢の調整など徒手的なアプローチをしてもらっています。
体を触ってもらう事で自分では気付かなかった体の使い方や負担になっている部位にも気付く機会になりました。
痛み止めの薬や湿布ではあまり効果を感じませんでしたが、リハビリで体を動かしてもらうとすぐに痛みの軽減を感じられました。
筋が線維化している部分以外はすぐにかたまっていた筋肉が動くのを感じますし、姿勢が変わったりして体が軽くなったり、温かく感じたりと循環も良くなるのがわかります。
線維化していた部分も以前よりは動くようになっていると思います。
やっぱりリハビリはすごい職業だと実感しています。
おかげで外来リハビリ開始から1ヶ月くらいすると普段の痛みもかなり減ってきました。
3月くらいには治療後にはだいぶ首の位置も自分でまっすぐにできる様になりましたし、体を使い過ぎて痛くなっていてもリハで動かしてもらったり、ストレッチすると痛みがスッとひくようにもなりました。
今後も悪化しない様に自分でも体の使い方を意識したり、ストレッチなどを継続して実施していきます。
また、CT、MRI、PETを続々と行っていく事が決まりました。
放射線治療科の医師に改めて直近の画像確認してもらいましたが、痛みが出ている右横腹は問題なさそうです。
整形外科医には手術した部分を中心に見てもらっていますが、手術の傷は良好です。
ですが、手術した背中がボコっと膨らんでいるのはこのままみたいです。
また、新しい構造になっても足首にあるアキレス腱の様な使われ方をしてくれるそうです。
いよいよ内視鏡やCTから検査をスタートします。
MRIやPETなどの画像検査もします。
とにかく転移がない事を祈るばかりです。
久しぶりで長くなりましたので、検査結果については次回お伝えします。
痛みは続いていますが、仕事は楽しくやらせていただいてます。
文献もだいぶ読める様になってきましたし、そろそろリハビリの知識や雑学に関してもブログでアップしていきたいと思います。
もう少し痛みが減ってきたら友達と普通に飲みに行ったり、キャンプや釣りもしたいです。
コロナウイルスが落ち着くまでは難しいでしょうけど・・・(;^ω^)
今年は良い年になりますように!