抗がん剤による化学療法
私の場合はシスプラチン(=ブリプラチン)という抗がん剤を使用します。
その働きは、がん細胞の遺伝子(DNA)と結合してその合成を阻害し、がん細胞の増殖を抑えたり、死滅させたりする事です。
シスプラチンは週に1回、点滴で投与します。それを3週連続で行い、1週休み、その後3週間投与します。
腎臓に負担のかかる薬なので、尿量を確保する為に、抗がん剤投与前後に大量の水分の点滴をします。また、吐き気止めの点滴も同時に使用します。
実際の1週間スケジュールとしては、以下の通りです。
【1日目】
夕方〜翌朝7:00まで生理食塩水(以下、生食)を1000ml投与しました。
【2日目】
7:00〜11:00 生食1000ml投与しました。
10:00吐き気止めのイメンドカプセル125mg内服しました。
11:00〜11:30吐き気止めを中心としたアロキシバック0.75mg、デカドロン9.9mg、硫酸Mg10mlを点滴で投与しました。
11:30~13:30シスプラチン85mgと生食500mgを投与しました。
13:30〜15:30補液のビカネイト1000mlを投与しました。
15:30〜17:30補液のヒシナルク3号1000mlを投与しました。
【3日目・4日目】
朝食後、吐き気止めのイメンドカプセル80mgを内部しました。
9:00〜10:00吐き気止めでデカドロン6.6mgと生食50mlを点滴で投与しました。
10:00〜16:00補液としてビーフリード1000mlを投与しました。
これらの投与期間中には全尿量をチェックします。
シスプラチン自体はがん細胞は貪欲に取り入れる性質があるので、すぐ吸収される様です。
その為、とにかく大量の水分をとって腎臓に残らないように排泄する事が治療のポイントになるとの事でした。
また、シスプラチンによる主な副作用は以下の通りです。
腎障害、骨髄抑制、ショック、聴力低下、難聴、耳鳴、悪心、嘔吐、食欲低下、脱毛、全身倦怠感、口内炎、下痢、末梢神経障害、肝機能増悪、電解質異常、感染症、薬剤の血管外漏出による皮膚・軟部組織障害、性線機能低下