PICC
CV(中心静脈)カテーテル・皮下埋め込み型ポートを体内に挿入し、留置します。
この留置カテーテルを介して、水分・栄養・薬剤を投与します。
中心静脈は太いため、末梢静脈からの点滴より血管の炎症を起こす事がありません。
高いカロリーの輸液や血管から漏れると危険な薬剤をより安全に使用する事ができます。
また、長期の血管確保が可能であり、何度も針を刺す必要がなくなります。
入れる部位は肩の下(鎖骨下静脈)、首(内頸静脈)、足の付け根(大腿静脈)、肘の内側(肘静脈)となります。
私の場合は肘の内側から入れました。
方法としては、穿刺部位を消毒・局所麻酔を行い、細い針で中心静脈を探して、その後別の針を使ってカテーテルを挿入します。
カテーテルは心臓(右心房)~上大静脈という辺りまで入ります。
カテーテルの位置が適切かどうかはレントゲン写真を撮って確認します。
カテーテルが挿入された後、カテーテルを固定する為に皮膚とカテーテルを糸で縫い付けます。
最後に消毒して、テープを貼って終了です。
痛みがあったのは麻酔の注射時のみです。後は心臓に入る際に少しドキドキしました。
挿入後の注意点は以下の通りです。
・太い血管に通している為、極力挿入されている側の腕を大きく激しく動かしたり、重いものは持たない。
・管が入っている部分は引っ張られない様に注意する。
・シャワーに入る際は防水保護が必要。
・次の症状がある時は看護師へ報告する。
息苦しさ、胸がドキドキする、腕の痺れ、PICCを入れた部分やその周囲に痛みや発赤がある場合。
説明・承諾書には以下の合併症と偶発症が記載されています。
・出血
・気胸
・神経損傷
・乳び胸
・不整脈
・血栓症
・カテーテルの血管外への逸脱
・管の感染
・キシロカインショック