抗がん剤治療における血液検査のポイント
抗がん剤治療時に行われる採血検査は治療効果や経過を観察する為や副作用などを調べる目的で行われます。
チェックポイントとしては大きく3つの検査項目があります。
下記のもの以外にもチェックする項目はありますが、僕の医師はこれらをチェックしていました。
(1)末梢血液一般検査
●赤血球数、ヘモグロビンの低下
→貧血
●白血球数、血小板数、好中球数の低下
→骨髄抑制
(2)生化学検査
●総蛋白、アルブミン(肝臓で作られなる)
●AST、ALT、LDH(肝臓が壊れて出てくる)
●γ-GT、ALP(胆汁の流れが悪いと低下する)
→肝障害
●CRP増加
→感染、炎症
(3)電解質、腎機能検査
●クレアチニン、BUN、尿酸、e-GFR
→腎障害
●ナトリウム
→増加で脱水
→低下で脱水、経口摂取不良
●カリウム
→増加で腎障害
→低下で下痢
これまでの経過
以下に①〜⑩の時期に分けました。
①癌発見時(治療前)2017年11月
②陽子線治療・抗がん剤投与後
③2回目抗がん剤開始前
④2回目抗がん剤投与後
⑤3回目抗がん剤開始前→血液検査結果が見つかりませんでした。
⑥3回目抗がん剤投与後
⑦4回目抗がん剤開始前
⑧4回目抗がん剤投与後
⑨職場復帰時
⑩再発後の治療前
以上の順番で載せていきたいと思います。
( )内の基準値から外れているものは太字にします。
白血球数(3.3-8.6)
①7.9→②1.4→③5.5→④3.1→⑥1.9→⑦4.1→⑧2.0→⑨4.9→⑩6.2
赤血球数(4.35-5.55)
①5.17→②3.26→③3.19→④3.3→⑥3.2→⑦3.61→⑧3.49→⑨4.46→⑩4.71
ヘモグロビン(13.7-16.8)
①15.8→②10→③9.8→④10.4→⑥10.7→⑦11.8→⑧11.3→⑨13.6→⑩14.5
血小板数(158-348)
①239→②156→③173→④223→⑥127→⑦179→⑧134→⑨195→⑩176
好中球
①5301→②不明→③4620→④2325→⑥988→⑦2731→⑧1080→⑨3332→⑩4470
総蛋白(6.6-8.1)
①8.3→②不明→③6.1→④6.8→⑥6.6→⑦7.1→⑧不明→⑨不明→⑩7.3
アルブミン(4.1-5.1)
①4.7→②不明→③3.7→④4.2→⑥4.4→⑦4.8→⑧不明→⑨不明→⑩4.9
AST(13-30)
①34→②26→③19→④14→⑥14→⑦13→⑧13→⑨26→⑩20
ALT(10-42)
①38→②28→③23→④18→⑥15→⑦8→⑧8→⑨26→⑩19
LDH(124-222)
①173→②135→③141→④113→⑥130→⑦127→⑧114→⑨147→⑩146
γ-GT(13-64)
①43→②58→③51→④40→⑥27→⑦16→⑧14→⑨23→⑩24
ALP(106-322)
①310→②167→③182→④132→⑥161→⑦146→⑧149→⑨204→⑩217
CRP(0.00-0.14)
①0.16→②不明→③0.10→④0.02→⑥0.02→⑦不明→⑧不明→⑨不明→⑩0.06
クレアチニン(0.65-1.07)
①0.88→②0.88→③0.83→④0.73→⑥1.14→⑦1.08→⑧1.15→⑨1.15→⑩1.19
BUN(8-20)
①15→②9→③9→④14→⑥10→⑦9→⑧8→⑨16→⑩14
尿酸(3.7-7.8)
①7.7→②5.6→③5.7→④4.5→⑥不明→⑦7.3→⑧7.3→⑨7.3→⑩6.7
e-GFR
①81.8→②81.8→③87.2→④100.3→⑥61.6→⑦65.4→⑧61.0→⑨60.5→⑩58.3
ナトリウム(138-145)
①138→②140→③140→④136→⑥140→⑦141→⑧140→⑨140→⑩140
カリウム(3.6-4.8)
①4.4→②4.2→③4.3→④3.7→⑥4.0→⑦4.5→⑧4.2→⑨4.2→⑩4.7
以上の様な経過となっています。
僕の場合は、骨髄抑制と腎機能に影響が出ています(-_-;)
また、治療中は貧血傾向でした。
今回、本来は28日間実施する抗がん剤ですが、限られた時間で行う事になったのと手術に影響が出ない様に14日間と通常半分だけ実施します。
この短期間でも何かしら効果が出てくれる事を期待します。
副作用が少なかったら嬉しいですけど、どうでしょうかね(^_^;)
また、報告したいと思います。