外来受診
何なのでしょうか。
どうしても辛かった時期の感覚が出てきます。
気持ちが悪くなり、吐き気が出たり、気持ちが下向きになってしまい、そこにいるだけで疲れます。
トラウマ(心的外傷後ストレス障害)っていうのはやっかいな症状です。
歯科受診
最初は歯科です。
さっそく歯の様子を確認してから唾液量を量るガムテストを行いました。
先月から1日薬1回で様子を見ていましたが、結果は10mlと唾液量に変化はありませんでした。
薬を減らしても変わらないという事は良くなっていると考えられます。
そこで来月まではいったん薬を無くして様子を見る事になりました。
薬を飲まないでいられるならその方が良いですが、薬を止めると自然回復に委ねるという事になりますから不安もあります。
その後について聞いてみました。
僕の場合は虫歯リスクが高いので定期受診は継続して欲しいとの事でした。
放射線治療後は虫歯などにより菌が内部に侵入すると放射線を当てた部分の骨が壊死する可能性が高いとされています。
放射線性顎骨(あごの骨)壊死という言い方をするそうですが、放射線照射を受けた骨は放射線による細胞障害によって、代謝が悪くなり、低酸素、血管数減少、細胞数減少の状態となり、組織破壊をきたし、慢性難治性の状態となるとされています。
そういった状態になっているのでひとたび放射線性顎骨壊死をきたすと、治療に難渋することが多いそうです。
治療後の怖い症状の1つです。
また、唾液量も継続してみていくそうです。
唾液の効果
唾液は虫歯の予防をしてくれています。
健康な人の場合、1日に出る唾液の量は1.5ℓ前後にもなるそうです。
イメージとしては1.5ℓのペットボトル1本分ですので、かなりの量ですね。
僕はこの量がかなり減っています(噛んだ時に出る唾液は増えてきてはいますが、安静時の唾液の量がなかなか増えません)。
通常、口の中は中性に保たれています。
食事をすると、口の中にいる虫歯菌が食物の糖分などを栄養にして酸を作り出すため、一時的に口の中が酸性に傾きます。
酸性になると、歯の表面のエナメル質にあるカルシウムやリン酸などが溶け出す脱灰(だっかい)が起こります。
この脱灰から歯を守るのが唾液です。
食事をしてからしばらくたつと、唾液が酸を緩衝して口の中を中性に戻してくれます。
また、溶けた歯の表面を元の状態に修復する再石灰化を行います。
この脱灰と再石灰化をくり返すことで、歯は少しずつ硬さを増し、虫歯に強くなるそうです。
ですが、間食が多かったり、甘い飲み物を頻繁に飲んだりすると、脱灰が長引いて唾液による再石灰化が追いつかず、虫歯になってしまいます。
ひとたび虫歯により歯質が失われると、再石灰化により回復することはありません。
虫歯の穴を埋める修復治療が必要になります。
また、虫歯を放置すると、歯の神経にまで細菌が達し、歯の神経を抜く治療が必要になります。
そうならないためには、食事や間食のあとは歯を磨くことが大切だそうです。
虫歯予防
まずはやっぱり歯みがきです。
歯みがきの最大の目的はプラーク(歯垢)を落とすことです。
プラークは生きた細菌の塊で、むし歯・歯周病などの原因になります。
また、プラークは水に溶けにくく、歯の表面に粘着しているため、うがいでは取り除くことができないそうです。
歯みがきによって、このプラークを取り除きむし歯や歯周病などにならないようにすることが大切になります。
歯みがきのポイントは「歯と歯の間」、「歯と歯肉の境目」、「かみ合せの面」はプラークがつきやすいところをしっかりみがくことです。
また、歯と歯の間の歯垢は歯間清掃用具(デンタルフロス、歯間ブラシ)も併用すると効果的に歯垢を除去することができるので、活用を薦められています。
歯みがきには①毛先の当て方、②力加減、③動かし方の3つのポイントがあります。
①毛先は歯と歯肉の境目や歯と歯の間にきちんと当てる。
②150~200gの軽い力(毛先が広がらないくらいの力)でみがく。
③小刻みに動かし、1~2本ずつみがく。
また、プラークは粘着性が高いので、1ヶ所20回以上みがくようにすると良いそうです。
僕の歯科医がおすすめする歯磨き粉を紹介します。
この歯磨き粉は、高濃度のフッ素が虫歯の発生・進行を予防し、コーティング剤が露出した象牙質などをコートしてくれます。
また、硝酸カリウムが歯がしみるのを防いでくれます。
使い方のポイントはどの歯磨き粉も共通ですが、2つあります。
まず、①歯磨き粉をつける際には歯ブラシに水をつけません。
水分は口の中の唾液で十分です。
あまり水分が多いと効果が薄れるので水はつけない方が良いそうです。
また、②みがいた後はうがいは1回で十分です。
これも何度もうがいをすると歯磨き粉の成分がなくなってしまうのを防ぐためです。
僕は骨が壊死するリスクがあるのでかなり一生懸命やっていますが、みなさんもぜひ実践してみてください。
唾液腺の研究
最近、マウスの胚性幹細胞(ES細胞)を使って唾液腺を再生したと、昭和大の美島健二教授や理化学研究所・生命機能科学研究センター(神戸市)の辻孝チームリーダーらが発表しました。
人の人工多能性幹細胞(iPS細胞)による唾液腺再生にも取り組んでおり、唾液の分泌が減るドライマウス患者に移植する治療の実現を目指しているそうです。
この「唾液が出ない」という症状で困っている人達にとっては朗報です。
再生医療は日々進歩していますが、はやく手の届く医療になって欲しいと切に願います。
放射線科受診
最後は主治医の放射線科です。
定期的な内視鏡検査は問題ありませんでした。
月末にMRIを行い、来月検査結果を聞くことになりました。
この月末の日は、ちょうど1年。
はじめて大学病院を受診した日になります。
主治医は体重も72kgと増えてきている事も良い傾向になってきたと話され、次回の検査結果が良くなっていたら職場復帰の検討しても良いと言ってくれました。
検査結果が良い事を祈りたいと思います。